2009年7月30日木曜日

批評家の海岸

2009-09-13 越後妻有アートトリエンナーレ2009 ”critics coast”(批評家の海岸)
http://www.joshibi.net/outreach/critics_coast/index.html

日時 : 7月26日~9月13日 10:00 - 18:00
場所 : 浦田地区 (新潟県十日町市浦田3075)

http://www.echigo-tsumari.jp/2009/artworks/map-matsunoyama.html


269番です。



"critics coast"について

近年国際展には、アーティストだけでなく、活動家やアーカイヴ・ビルダ、建築家、都市計画者など、広範な人びとが、主体として参加するようになっています。そうした状況のなか、これまで展覧会そのものに参加することのなかった、批評家、評論家、キュレータなどという人びとについても、一人の参加者として組み入婿とができるのではと考えました。

参加者は、越後妻有という厳しくそれゆえに美しい自然環境の中で、発言、討議を行うことで、客観的にアートについて言及することだけでなく、日常生活や一般の社会の基準によって、自身の言説の意味を再検討されることになります。

タイトルの"critics coast"は、評論家や批評家たちの集まる場所を意味すると同時に、これまで展覧会を外から客観的に眺めるという姿勢のため、展覧会そのものにおいて不在であり続けてきた「批評家」と、豊かな自然を誇る越後妻有に欠けているもの、つまり依然として不在であり続け、今後もまた不在であり続ける「海岸」をかけたものです。




"critics coast / discussion"

「ディスカッション」の討議内容の細部については順次設計しますが、越後妻有という地域、文化特殊についてのものではなく、アートそのものや、世界そのものという大局的なものについて考察するものにします。越後妻有という特殊な環境にいるからこそ、むしろ世界そのものや、アートそのものに言及できるという、ミクロとマクロの転置が起こりうるという可能性を探ります。

会場: 常設展示会場

時間:17:00 - 20:00

第1回

8月8日 土曜日

テーマ : アジアについて

参加者 :

Hu Fang (Vitamin Creative Space, Artistic Director)
Kim Hyun Jin (Independent Curator)
遠藤水城 (ARCUS, Director)
杉田敦 (Critic)

第2回

8月15日 土曜日

テーマ : thinking about dog's death

参加者 :

冨井大裕 (Artist)
杉田敦 (Critic)

第3回

テーマ : エデュケーション(仮)

参加者 :

小澤慶介 (AIT/Curator)
山本高之 (Artist)
杉田敦 (Critic)

第4回

テーマ : 写真あるいはアーカイヴ(仮)

参加者 :

伊奈英次 (Artist)
竹内万里子 (Critic)
杉田敦 (Critic)

第5回

テーマ : 未定

参加者 :

北川フラム (Art Director)
長谷川祐子 (Curator)
杉田敦 (Critic)



"critics coast / dictionary"

「ディクショナリ」という小規模セッションにおいては、あらかじめビデオ取材した評論家らの発言の映像を流します。
また、ディスカッションよりもさらに小規模なラウンド・テーブル型の討議セッションも実施します。

会場 : 常設展示会場
映像 : あらかじめビデオ取材した参加者の語る映像 (会期中常設)
その他 : 参加者が加わるラウンドテーブル形式の討議 (会期中不定期に随時)

interview list :

Hans Ulrich Obrist (Serpentine Gallery, Director)
Beatrix Ruf (Kunsthalle Zurich, Director)
Joao Tabarra (Artist)
Natxo Checa (Galeria Ze dos Bois, Director)
Hu Fang (Vitamin Creative Space, Artistic Director)
Ragnar Kjartansson (Artist)
Helio Kotomiz (Editor)
Kim Hyun Jin (Independent Curator)
Atsushi Sugita (Critic, art & river bank, Director)

2009年7月28日火曜日

越後妻有アートトリエンナーレ

art & river bank は、現在、
「杉田敦+art & river bank」名義で、
越後妻有アートトリエンナーレに、
“critics coast”(批評家の海岸)という「作品+ディスカッション・イヴェント」で参加しています。

松之山温泉よりもさらに西に位置する湯之島(浦田地区)の民家を、
art & river bank の作家たちの手で
展示、ディスカッションのためのスペースに改修しました

会場では、“dictionary” という常設展示で、今年春から実施中の
oral critic archive のビデオ映像のダイジェストを観ることができます

また、“discassion” においては、毎週土曜日、テーマを決めて
3-5人による討議を行います

詳しくは、下記をご参照ください
http://www.joshibi.net/outreach/critics_coast/>


また会期中、ディスカッション・テラスはカフェ“discasso”としてオープンします
生ビール、ヴィーニョ・ヴェルデなどをご堪能ください
また会場周辺は、hot spot にも設定しています
こちらも、ご利用ください