2008年11月25日火曜日

depositors meeting 6





art & river bank では、恒例の年末イヴェントalmanac7の企画として、「depositors meeting 6」を開催します。「depositors meeting」は、作品を介した自由な接点を構築することを目的とした、ファイル閲覧形式のイヴェントです。例年同様、キューレータ、評家、ギャラリスト、アーティスト、学生など、様々な立場の人にセレクターを依頼しリスペクトするアーティストのファイルを集めてもらうパートと、個人で参加するフリーエントリーのパート、2部門を設けて行います。参加条件などは下記をご参照ください。


概要
ファイルは、なるべく先入観なしに見ることができるように、 下記に示す形式に統一します。形式をみたしているかなど最低限のチェックと、運営上の経費の分担という意味での参加費をお支払いいただければ、アーティスト、学生、キューレータなど、立場を問わず自由に参加できるようにと考えています。また、表現内容もファインアートに限らずデザイン、建築、詩、批評、料理などなどジャンルは問いません。
なお、会場では art & river bank の過去の展示作家のファイルも閲覧いただけます。

形式
無印良品のA4版の白い半透明のポケットファイル (*注 リング・ファイルではありません)
「ポリプロピレン クリアホルダー A4」
(*注 横幅のサイズが2種類ありますが短いほうのサイズです)
厚さは自由(ポケットの数が10,20,30,40,60と5段階あります)

ファイルの最初のポケットに、タイトルと参加者名を明記
ファイルのポケットのどこかに略歴を入れる
ファイルの表紙には、文字やペイント画等を描いたりしないこと
ファイル内に住所、e-mailアドレス, HPアドレスなどの連絡先のいずれかを明記

追加条件  
3日間の開催期間中一回は来場しイヴェントに参加可能であること

参加費 
500円

場所・日時
12月21、22、23日 14:00-21:00
art & river bank
東京都大田区田園調布1-55-20浅間ビル2F #206  

参加方法
art&riverbankに直接ファイルを持参しエントリーして下さい。
(郵送・宅配での受付はいたしません)
 
ファイル受付期間
「小山陽子 Renée, la lune」展覧会開催期間中
2008年11月22日~12月13日 
月・火曜休み 13:00-19:00

ファイル返却方法 
・エントリー登録をする際返信用の切手を貼った封筒を持参する。
・宅配便(着払い)で2009年1月中旬以降に後日返送。
・最終日終了時(12月23日21時)に作家本人が持ち帰る。 

連絡先
art & river bank (担当 杉田) 
tel 03-3721-9421
bankbook@art-and-river-bank.net

2008年11月17日月曜日

小山陽子 “Renée, la lune”






小山陽子の新作の“Renée, la lune”は、“she, sheep”、“no dark”から続く、作家自身の部屋の暗闇を捉えた写真で構成される作品です。注視し続けなければ、決して浮かび上がってくることのないイメージ。今回小山は、自身の闇へ向かう意識を、マルゲリーテ・セシュエーの報告する分裂病の少女、ルネに重ねるかたちで説明を試みます。現実の世界を取り囲む、底知れぬ非現実の世界に気づいたとき、人間の精神はバランスを欠き、頼りなく振動し、崩壊に向かい始めます。ルネは、自身を取り囲む非現実の途方もない深みを、光の国と名づけ、それと抗い続けていくことになります。小山の凝視める闇は、絶望を象徴するそれではなく、むしろ、絶望から脱するための糸口のようなものなのです。

Yoko Koyama’s new work “Renée, la lune,” which follows her earlier works “she, sheep” and “no dark,” consists of photos that capture the darkness of the artist’s own room. As in those previous works, the images in her photos do not manifest themselves unless one closely examines them. In this exhibition, Koyama attempts to demystify her own mind that is turned toward darkness through superimposing it with the mind of a schizophrenic girl named Renée, who appears in Marguerite Sechehaye’s book “Autobiography of a Schizophrenic Girl: The True Story of “Renée.” When human beings become aware of the unfathomable, unrealistic world that surrounds the real world, their minds tend to lack balance, vulnerably waver and then begin to collapse. Renée called the unfathomably deep unreality surrounding her as “The Land of Light,” and continued her attempt to resist entering that land. The darkness that Koyama focuses on does not symbolize Renée’s state of despair, but acts as a clue for her to escape from despair.


2008.11.22(sat)~12.13(sat)
月・火曜日休み  
13:00~19:00

opening party
2008.11.22(sat) 17:00-